シャッターを押さない

最近、写真を撮るペースが遅く、撮る枚数もとても少ない。フィルムを現像とスキャンに出さなくなって、もう三ヶ月になる。撮り終えた何本かは冷蔵庫にしまってあって、もう少し貯めてからまとめて送れば送料が少し浮くだろう、と考えている。このままずっと置いておいて、一年後にまとめて現像に出す、というのもいいかもしれない。それはそれで面白そうだ。

今日、ある写真展の紹介を目にした。「一ヶ月に一日しか休みがなかったら、あなたは何を撮りますか」と問いかけるものだった。台湾で働く移住労働者たちが撮った写真の展覧会だという。私もきっと移住労働者の一人なのだろう、週に二日休みがあるだけの。

毎日、昼ご飯を食べたあとも、私はカメラを持って外に出る。適当にどこか一方向へ歩く。まだ四十分あれば二十分歩いて、また二十分かけて会社に戻る。三十分しか残っていなければ、十五分歩いて、また十五分かけて戻る。でも、シャッターを押すことはほとんどない。ただ歩いているだけだ。

今日は休みで、午後は家から大阪城公園まで歩いて、また歩いて戻ってきた。シャッターは押さなかった。